ベルギーのプロサッカーリーグで活躍し、日本代表経験もある鈴木武蔵選手(28)=桐生第一高出身=が帰国、19日に群馬県太田市役所に清水聖義市長を訪問し、J1ガンバ大阪への移籍を報告した。
ベルギーでは「身体能力の高い長身選手たちに囲まれ、激しい当たりにも負けなくなった」と分析した。11月に開幕するワールドカップカタール大会出場に向け、「チームを強くし、結果を残して日本代表に滑り込みたい」と抱負を述べた。
出身地の太田への思いについて「サッカーを好きになるきっかけをもらった。少年時代の練習が今の自分につながっている」と振り返った。
清水市長は「大阪でも頑張って、もっと太田の名前を広めてほしい」と激励した。
【鈴木武蔵選手との一問一答は以下の通り】
―(16日の大阪ダービーで)久しぶりの出場となった。
4カ月ぶりの実戦ですごく楽しかった。負けたことは残念だが、ここからコンディション面と連携を高めていける感覚があった。(25日に)パリ・サンジェルマン(フランス)と試合ができるので、しっかりやっていきたい。
―11月開幕のワールドカップ(W杯)のカタール大会も諦めていない。
全然そこはチャンスがあれば。海外でやってきた経験を生かし、ガンバ大阪を強くする。それで個人でも結果残して、今後のW杯に出られたら。
―海外で得られたものは。
海外の選手は190センチ台で身体能力が高いのがスタンダード。1対1の部分で、当たりや球際の強さが増した。
―おおたスポーツ学校(現・おおたスポーツアカデミー)でやってきたことはどう生きているか。
サッカーを好きになるきっかけを与えてくれた場所。少年時代の数々の大会や練習があって今の僕のキャリアを作っている。プロとしてやってきたことを今の子どもたちに返したい。太田市からプロサッカー選手を輩出できれば。
―太田市のファンにメッセージを。
現役中に行けるところまで行き、活躍がみなさんに届くように頑張っていきたい。