屋外で自由に過ごす子育て支援事業「子育てわんパーク in MAESOU」の参加者と橳島さん(中央)

 子育て中の母親同士の交流の場を設けて、孤立を防いだり、ストレスを解消したりする民間による支援が県内で広がっている。新型コロナウイルス感染拡大に伴い生活が制限される中、屋外での活動を取り入れたり、保育や看護の専門家が携わるなどして母親の不安を和らげ、子どもたちの健やかな成長につなげている。

 自然の中で親子や参加者同士が伸び伸びと過ごす「子育てわんパーク in MAESOU」。前橋市の前橋総合運動公園で毎月第2と第4水曜、NPO法人あかぎの森のようちえん(伊勢崎市)が運営する子育て支援事業だ。

 県内の0~3歳の乳幼児と保護者が対象。用意されたおもちゃで遊んだり、虫と触れ合ったり自由に過ごす。保育士の資格を持つスタッフが5人ほど常駐し、子どもたちの遊び相手をしたり、保護者からの相談も受けている。

 理事長の橳島隼人さん(40)は保育士として働いており、コロナ下で親子で出かける場所や交流機会が減っていると感じていたことから、事業を企画した。昨年末、勤務先のひまわりこども園(前橋市、高橋博之園長)や同公園指定管理者の市まちづくり公社に提案。今年2月の試行を経て、4月から本格的に始めた。共催する同園がおもちゃの貸し出しやスタッフの派遣、同公社は公園の提供や事業の告知などを担う。

 長男の弘樹ちゃん(1)と参加した栗原裕子さん(37)=同市=は「スタッフも親切で、覚えてくれるので安心感がある」と話す。橳島さんは「子どももお母さんも交流が増えてきた。一緒に子育てを楽しんだり、悩みを分かち合ったりする場にしたい」と意気込む。

 ボランティア団体「スリージェネレーションズ」(前橋市)は毎月第3木曜、同市小坂子町の古民家でイベント「赤ちゃん処(どころ)~hanare(ハナレ)~」を開く。コロナ下で外出できず、ストレスがたまった子育て中の母親から相談を受けたことをきっかけに昨年2月に始めた。

 保育士や看護師資格を持つスタッフが子どもをあやす間、母親は昼食を取ったり、他の参加者と話したりリラックスした時間を過ごせる。参加者に好評で、代表の山川利恵子さん(41)は「イベントを継続し、心のよりどころになればうれしい」と話す。

 太田市を拠点とする子育て支援団体「Ota子育てのWA」(宮尾弘美代表)は毎月約20回、行政センターなどを会場に親子向けのヨガや食育など多彩な講座を開催。「働くママたちの交流、リフレッシュの場に」と盛んに活動。講師は約30人、無料通信アプリ「LINE(ライン)」の登録者数は約540人いる。

 支援団体はそれぞれラインや写真共有アプリ「インスタグラム」で情報を発信。県私学・子育て支援課は「子育て中の親子の交流や相談できる環境づくりは大事。民間で支援の動きが出ていることは望ましい」と歓迎している。