▼谷川連峰の主峰・谷川岳に登った。ルートは西黒尾根。「日本三大急登」に数えられる尾根は、標高差が大きく、傾斜もきつい。時々、スマートフォンを取り出して登山地図アプリを確認し、現在地や到着予想時刻を励みに山頂を目指した

 ▼アプリにはルートや歩いた距離・時間の記録、家族らへの出発・到着の連絡機能だけでなく、警察への登山届送付機能もある。今では、楽しく、安全な登山を助けてくれる大切なツールだ

 ▼多種多様なアプリが当たり前のように使われ、新しいものが次々と生まれている。ニコチン依存症患者と高血圧症患者を対象とした「治療用アプリ」もその一つ。医師の処方が必要で、定期的に受診しなければならないが、自宅での禁煙や食事制限を支援する

 ▼趣味の世界を広げたり、買い物や健康維持、病気治療、仕事効率化など、さまざまなアプリのおかげで、数年前は想像できなかった便利な生活が、現実のものとなっている

 ▼だが、肝心のスマホが使えなければ、そんな生活はあっけなく崩壊する。過日発生した大手携帯電話会社の大規模通信障害で、そう思った人は少なくないだろう

 ▼スマホの電池切れや故障、通信障害は、いつ起こるか分からない。持ち運べるバッテリーを用意したり、小銭を常に持ち歩く。消えては困るデータはバックアップを取っておく。小さな自己防衛が欠かせない時代でもある。