多様化、複雑化する学校の課題解決に校長経験者の知見を活用しようと、県教委は県内の小中学校計4校に、8月下旬から「学校経営アドバイザー」を配置する。退職した校長を再任用して学校経営全般に助言してもらうほか、外部の専門家との連携を担ったり、生徒指導の問題解決を支援したりする。モデル事業として効果を検証し、全県に広げられるか検討する。

 現状では、再任用の教員は教壇に立つ例がほとんどで、教壇から離れる期間が長い校長経験者は、再任用に応募する例が少ないという。管理職としての経験を学校経営に活用するため同アドバイザーを新設する。

 本年度は太田、藤岡、富岡、安中の4市で採用する。配置された学校のほか、近隣校や新任校長なども訪問する。想定される担当業務は、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー、福祉部局などとの連携の中心となり、不登校や特別な支援を必要とする児童生徒らの教育の推進。生徒指導担当教員の相談や助言、学習指導などで悩む教職員らの支援も行う。

 教員の働き方改革といった学校経営全般についても助言するなど、幅広い業務での活躍が期待される。事業費は470万円。アドバイザーは1週間当たり約19時間の短時間勤務とする。

 平田郁美教育長は「退職した校長の知見は、学校の抱える複雑な問題を解決するのに非常に役に立つ。その力を生かしてもらいたい」と話した。