好プレーをした仲間をタッチで迎える桐生商の木暮=上毛新聞敷島

 七回裏、無死一塁。あと1点で七回コールドが成立する。桐生商の木暮翔太は祈るようにベンチから見守っていた。だが、長打を打たれて試合終了。泣きじゃくる仲間の背中に、そっと腕を回し、グラウンドを後にした。

 ちょうど1年前。体調不良を訴えた母、正美さんにがんが見つかった。分かった時には、既にステージ4の末期がんだった。

 小学1年から始めた野球。送迎に弁当作り、試合の観客席には母の姿。高校生になると、朝練で6時に家を出る自分のために、4時半に起床し、朝食や弁当を準備する。常に支えてくれた母の突然の病。「悔しかった」

 気持ちを切り替えて、野球で活躍する姿を見せようとした。...