高崎市箕郷地区のウメを使ったジャムを紹介する平石副社長

 ウメの加工食品を開発するアダバイオ(群馬県高崎市剣崎町、足立太郎社長)は、同市産のウメと砂糖だけで作った無添加ジャムを発売した。市内のウメ農家にも大きな被害があった5、6月のひょう害など、自然災害による農作物被害が増えており、同社は「ウメに新たな市場価値を与え、農家の収益性維持に役立てたい」としている。

 同市箕郷地区で生産されるウメの代表品種「白加賀」「織姫」をそれぞれ原料とした「しらかが」「おりひめ」を2本1セットで販売する。青梅の白加賀は爽やかな酸味、完熟した状態で使う織姫は適度な酸味と濃厚なうま味を持つ。品種や熟度による違いを楽しめる商品に仕上げた。

 特に織姫は、白加賀に花粉を提供する「受粉樹」として育てられることが多く、市場に出回ることは少ない。小粒で熟してから輸送するとつぶれてしまうため、完熟した状態で使われるのはさらに珍しいという。

 ウメは自社梅林と提携農家のうち、農薬や化学肥料を使用していない畑で栽培されたものを使用。ひょう害で表面に小傷が付いた果実も活用する。開発費の一部に、市のブランド商品開発事業補助金を充てた。

 開発を担当した平石勝也副社長(52)は「地元でウメの加工品を作っている企業として農家の販路拡大に寄与していきたい」と話した。

 1本当たり160グラム。2本セットで1620円。電話で注文を受け付けるほか、通販サイト「食べチョク」でも販売する。問い合わせは同社(電話027-343-8601)へ。