後方から撮影することで歩行状態を数値化する

 福祉用具のレンタルや訪問介護、デイサービスなどを手がける「あい」(群馬県大泉町日の出、三友愛社長)は、人工知能(AI)による歩行解析アプリを活用し、要支援者らに歩行器や四点づえなどの福祉用具の導入を勧めるサービスを開始した。歩行状態を客観的な数値として可視化することで、当事者が必要性を理解した上で用具を導入できる利点がある。

 アプリはエクサウィザーズ(東京都港区)が開発した。5メートルほどの距離を歩く様子をスマートフォンで撮影すると、AIが理学療法士の知見を基に歩行の状態を解析。「速度」「リズム」「ふらつき」「左右差」の4項目を、各5点満点で数値化する。

 これまでは同社に3人いる「福祉用具専門相談員」が、軽度の要介護者や要支援者らの状態を見極め、歩行器など必要な福祉用具を提案していた。しかし、相談員の経験や技術にも違いがある上、「自分にはまだ(導入が)早い」といった声が出ることもあったという。

 三友社長はアプリの導入により、「客観的に自身の歩行を知り、納得してもらった上で福祉用具の導入につなげることができる」と期待する。アプリを活用することで同業他社との差別化を図り、新規のレンタル件数を現在の1.5倍程度まで増やすことを目指す。

 同社の事業エリアは大泉、千代田、邑楽の3町のほか、太田市と栃木県足利市の一部。9月13日には大泉町の洋泉興業大泉町文化むらで、ケアマネジャーらを対象にした歩行器などの選び方に関するイベントを開き、アプリも体験できる。問い合わせは同社(☎0276-55-4203)へ。