家族の介護や世話に追われる18歳未満の子ども「ヤングケアラー」の支援に向け、群馬県渋川市は独自の基本方針をまとめた。本人や家族に寄り添って必要な支援が届けられるよう4項目を定めた。広く子どもの困り事をすくい取って、解決の糸口を探りながらヤングケアラーを把握し、適切な支援に結び付ける考え。

 基本方針は①本人や家族を傷つけたり、市民に誤ったイメージを与えない②本人や家族の思いを第一に考え、意向に沿った支援ができる体制の構築③周りや背後で複雑に絡む問題を解きほぐして支援する中で本人の問題を解決する―など。市教育委員会と福祉部局を中心に、地域と綿密に連携していくことも盛り込んだ。

 国が2020年度に行った調査で、中学生の17人に1人、高校生の24人に1人が「世話をしている家族がいる」と答えていることから、市は市内にも一定数がいると判断。実効性の高い支援を迅速に提供するため、基本方針を策定した。

 ヤングケアラーは病気や障害のある家族のケア、幼いきょうだいの世話に追われるなどして勉強や部活をする時間もない子ども。学業に支障が生じたり、子どもらしい生活が送れないことが問題となっている。