▼新型コロナウイルス感染拡大で中止を余儀なくされていたイベントや祭りが再開されつつあり、ようやくコロナ以前に戻りつつあると感じていた

 ▼だが、ここにきて状況は一変した。「第7波」が一気に押し寄せ、かつてない勢いで感染者が増加している。「今年こそ」と準備を進めていた人はもちろん、参加を楽しみにしていた人にとっては気が気ではないだろう

 ▼先月、前橋花火大会などを手がけるベテラン花火師・吉田敬一さんの講演会があった。「1発1発、手作りで丁寧に仕上げているが、花火は打ち上げてみないと、どう開くか分からない。『きれいに、うまく開いてほしい』。最後はこんな気持ちで作っている」

 ▼どれほど入念に準備を重ねても、思い描くような結果にならないこともある。それでも諦めないで最後まで努力する。吉田さんの言葉から、そんな姿勢が感じられた

 ▼「笑顔を見たい」「地域を元気にしたい」「伝統を守りたい」など、さまざまな思いが込められたイベントや祭りが今後も予定されている。携わる人たちは、開催か中止かの判断を迫られることがあるかもしれない。どちらにしてもその勇気ある決断を尊重したい

 ▼ウィズコロナ時代のイベントや祭りについて「どうすることが正しいのか」は、まだまだ手探り状態。コロナ下での経験や悩み、葛藤が糧となり、一日でも早く「正解」が見つかることを願う。