ペンキを塗り重ねてベンチを仕上げる黒沢さん

 520人が犠牲となった日航ジャンボ機墜落事故現場「御巣鷹の尾根」の管理人、黒沢完一さん(79)が27日、尾根に新たな休憩用ベンチを完成させた。「高齢の遺族らが一息つくための支えになってほしい」との思いを込めた。

 ベンチは幅約3.5メートル。頂上付近の「昇魂之碑」のさらに上で、事故当時に県警などが現場検証の基点とした通称「×岩(ばついわ)」近くに設置した。周辺は多くの墓標が並んでおり、主に遺族に使ってほしいと考えている。

 1週間ほど前から材料を運び、鉄パイプの支柱に板を金具やビスで固定するなどして整備を進めてきた。この日、ペンキを塗り重ねて仕上げた。

 日々、整備のため登山道を歩いている黒沢さんは「高齢の人が登る苦労が分かる。体を休め、安心してお参りできるようになれば」と話した。