▼うだるような暑さでは多少の風の気配を感じても、冷房が効いた屋内からわざわざ外出する気にはならない。それでも庭に出てみたのは、樹木の異変に気付いたからだ

 ▼モミジの葉の先が茶色く、干からびてしまっている。他の木も頂上部の葉が変色していた。高温障害だろうか。観測史上で最も早い6月27日に関東甲信などで梅雨が明け、草木にとっても厳しい夏が続く

 ▼とはいえ暑さこその楽しみもある。代表格の一つが冷えたビールだ。そんな酒好きを喜ばせそうな新たなビール作りが前橋市中心市街地で始まっている

 ▼市街地の広場などでホップを育て、それを使いクラフトビールを醸造する「前橋まちなかホップ・コミュニティ・プロジェクト」。前橋中心商店街協同組合の大橋慶人副理事長(62)らが水やりなど手をかけるおかげで、この暑さでも青々と葉を茂らせ順調に育つ

 ▼近くホップを収穫し、8月下旬には埼玉県内で醸造に入る。待望の新ビールは10月にもお目見えする予定。さらに楽しみなのが、年内に前橋・馬場川通りでビール醸造所が開業すること。来年はまちなかで採れたホップがそのまま醸造され、味わえるようになる

 ▼将来的には市内の大麦を使って「オール前橋」のビールとして売り出す構想も。物語性や話題性があり、何より“全国一”の本県の暑さが味わいをさらに引き立てることだろう。今からのどが鳴る。