慰霊の園で清掃作業するJALグループの関係者ら
慰霊の園で清掃作業するJALグループの関係者ら

 日航ジャンボ機墜落事故から37年を迎えるのを前に、航空機の整備を担うJALエンジニアリング(東京都、田村亮社長)を中心としたJALグループの社員64人が30日、群馬県上野村楢原の事故追悼施設「慰霊の園」で清掃作業を行った。520人が犠牲となった事故を再認識し、空の安全への誓いを新たにした。

 新入社員7人を含め、社員有志がボランティアで参加。高所作業車や高圧洗浄機などを使い、慰霊塔周辺の汚れを落とした。犠牲者の名前が刻まれた石碑は手作業で丁寧に磨いた。

 入社14年目で整備士の新人教育を担当する佐藤綾子さんは初めて参加し、「安全に対する思いも常に磨いていかないといけないと思った」と話した。4月に入社した整備士の岡本琉斗(るいと)さんは「事故を二度と起こさないよう整備の知識、技術を学びたい」と誓った。

 1988年入社の田村社長は自身を含め、当時を直接知る社員が少なくなる中、風化させない取り組みを重ねているとし、「徹底的に整備をして(事故など)何も起こさない飛行機にしたい。安全意識を高めたい」と決意を述べた。

 事故が発生した8月12日を前に、追悼行事に参加する遺族らを迎える環境を整えるため、2011年から毎年清掃を続けている。