歌人の若山牧水(1885~1928年)が22(大正11)年に利根沼田地域を訪れて100周年を迎えるのを記念し、地元住民らが「利根沼田若山牧水顕彰会」を設立した。ゆかりの地に案内看板を設置するなどして、地域を訪れる観光客らに向け、牧水の足跡を広く発信しようと意気込んでいる。

 長野県を経て本県に入り、吾妻地域や利根沼田地域を旅した牧水。著書「みなかみ紀行」に、湯宿温泉の金田屋や老神温泉に立ち寄ったり、自身が創刊した短歌誌「創作」に投稿していた利根沼田地域の「社友」たちに会ったりしたことなど、当時の様子を書き残している。

 顕彰会で代表を務めるのは、牧水の短歌を長年愛好する仏心寺(みなかみ町新巻)住職の永井一灯さん。「牧水が憧れた源流の地の魅力を私たち自身がもっと学び、永く記録して広めたい」としている。

 今後は、牧水の等身大パネルを上越新幹線の上毛高原駅(同町月夜野)に設置する予定。パネルには漫画家、しいやみつのりさんの絵を使用する。「みなかみ紀行」に登場する場所についても案内用の看板を設置することなどを計画している。

 活動を展開していくため、顕彰会は現在会員を募集している。年会費は3千円。入会者には、しいやさんが絵を担当した「マンガ 若山牧水」(塩月真さん原作、大正大学出版会)を贈呈する。

 問い合わせは永井さん(☎090-2741-3958)へ。