「終戦、77年目の夏。」と題し、戦争をテーマにした映画の特集上映が5日から、高崎電気館で行われる。本土復帰から今年で50年を迎えた沖縄が舞台の映画など7作品をスクリーンで見ることができる。21日まで。
「ひめゆり」(2006年)は、沖縄のひめゆり学徒隊の生存者22人の貴重な証言を13年にわたって記録したドキュメンタリー。生存者の意向で、テレビ放映やDVD販売を行っておらず、上映でしか見ることができない。武器を持たず、たった一人で75人の命を救った米兵の実話から生まれた「ハクソー・リッジ」(16年)は、沖縄戦を米国側から描く。
豪州の収容所で起きた、日本人捕虜1104人による集団脱走事件の真相に迫るドキュメンタリー「カウラは忘れない」(21年)や「アンネの日記」が原案のアニメーション映画「アンネ・フランクと旅する日記」(同)は県内初上映作品。「野火」(14年)、「あゝ声なき友」(1972年)、「東京裁判」(83年)も上映する。
同館は戦争の記憶を風化させずに残そうと、終戦71年目から特集上映を行っている。
料金は一般千円(「アンネ―」は同1500円、「東京裁判」は同1800円)。
14日の「ひめゆり」上映後、柴田昌平監督のトークイベントを行う。問い合わせは同館(☎027-395-0483)へ。