「沢入の石材丁場」(大間々博物館蔵)
「大間々電気館前の出初め式」(「三方良し」の会提供)
「阿左美沼」(大間々博物館蔵)

 写真を通して明治~昭和のみどり市を振り返る企画展「カメラのむこうの“みどり市”」が28日まで、同市大間々博物館(コノドント館)で開かれている。写真50点と関連資料50点を展示している。

 東地区の沢入の御影石の石切り場で作業する人たちを捉えた写真は、大正後期から昭和初期に撮影された。石材業が、撮影時期より前に開通した鉄道により出荷が容易になり、発達したことがうかがえる。

 袈裟丸山中腹にある寝釈迦(ねしゃか)像の同時期に撮られた写真も展示。沢入の御影石に彫られている像の制作年代は定かではないが、太田市出身の思想家、高山彦九郎が1782年に目にし、彦九郎の「沢入道能記(そうりみちのき)」に「近年の作」と記されていることをパネルで紹介している。

 同博物館前の1872年当時の本町通り(国道122号)を捉えた「大間々三丁目界隈(かいわい)」は道に牛が寝そべり、その後埋め立てられた堀が写っている。1921年に大間々駅近くに建てられ、映画の上映だけでなく歌舞伎や浪花節の興業も行われた大間々電気館前で、62年に行われた出初め式の写真もある。

 「岩宿駅での救援活動」は23年の関東大震災の発生直後、同駅で炊き出しが行われ、汽車で避難してくる人に、にぎり飯を提供したことを伝えている。同駅東にある阿左美沼の旧沼が、地域の人の憩いの場として親しまれていたことを示す明治末から大正初期の写真もある。

 同博物館は1988年に大間々町歴史民俗館として開館し今回が100回目の企画展。担当の小森谷睦美さんは「平成の合併で誕生したみどり市の懐かしい風景をたどり、現在と比べながら地域の発展に思いをはせてほしい」と話している。

 午前9時~午後5時。月曜休館。入館料一般200円。問い合わせは同博物館(☎0277-73-4123)へ。