一般公開で行われた2019年の火とぼし

 国の選択無形民俗文化財で、400年以上前から群馬県南牧村大日向地区に伝わる祭り「火とぼし」が14、15の両日、3年ぶりに一般公開される。関係者は地域住民の交流や誘客に期待を寄せている。

 火とぼしは、火を付けたわらの束を南牧川にかかる大日向橋の上で回し、火の輪を眺めつつ無病息災や五穀豊穣(ほうじょう)を願う祭り。戦国時代に武田勢が上州に攻め込んだ際、領主に反発した住民がたいまつを武田の大軍に見せかけ勝利した喜びを表したことが由来とされる。

 県内の優れた街づくり、建築への個人や団体、企業の取り組みを顕彰する昨年度の「ぐんま街・人・建築大賞」に選ばれた。

 新型コロナウイルスの影響で昨年、一昨年は参加者を地区住民限定とし1日だけ開催。今年は住民が太鼓や笛を演奏し近くの寺まで練り歩く。近くの火とぼし山でわらの束に火を付け、子どもたちが大日向橋まで歩く姿なども見られる。

 祭りの準備をする代表区長の相馬政之さん(69)は3年ぶりの一般公開に「祭りで住民を元気づけ、観光客には写真撮影などを楽しんでもらいたい」と話した。

 夕方開始で少雨決行、雨天中止。感染症対策として37度5分以上の発熱者は来場を控えるよう呼びかけている。

 問い合わせは村情報観光課(☎0274-87-2011)へ。