群馬県の東毛8市町に水道水を供給する群馬東部水道企業団は来年6月の検針分から、管内の市町ごとで異なる水道料金を段階的に改定し、2026年6月をめどに統一する。約19万7000の給水世帯(約44万人)が対象。統一後の水道料金は、住んでいる市町や水道管の太さ(口径)の違いなどにより増減はあるが、全体で平均15%程度上がる見通し。人口減少などに伴い水道料金収入が減少する中、安定的に財源を確保することで水道関連施設の修繕・更新費に充てる。

 企業団は15年10月、太田、館林、みどり、板倉、明和、千代田、大泉、邑楽の8市町が水道事業の安定化を目的に設立した広域行政組織。水道設備の効率的な利用や施設の統廃合、経費削減を進めてきた。

 だが、人口減少や節水機器の普及などの影響で水道水の使用量が徐々に減り、収入は減少傾向にある。

 関連設備の老朽化も進み、水道管は20年度末時点で全延長の15.5%が法定耐用年数を超過。水道施設も31年度には半数が超過するとみられ、将来的な修繕・更新費の増大が懸念されている。

 こうした状況を踏まえ、企業団は経費節減に努めてきたものの限界があり、24年度で国の補助金も終了することから、新たな財源確保が課題となっていた。

 企業団の水道料金審議会は21年6月の答申で「料金負担の公平性」「健全な事業運営のための財源」を確保する必要性に言及。今年2月の企業団議会で関連条例の改正案が可決された。

 新料金体系の水道料金(2カ月分)は一般用の平均的な使用水量で、メーター口径13ミリが4730円、同20ミリは6666円となる見通し。

 統一後の水道料金が現在より低くなる場合、来年6月の検針分から新料金体系を適用。高くなる場合は来年6月検針分から26年5月検針分まで、毎年4分の1ずつ段階的に引き上げる。

 口径13ミリで現在の料金体系と比べると、太田と大泉は1000~1300円程度の値上がりが想定される。一方、千代田と板倉は100~200円程度の値下がりが見込まれる。

 企業長の清水聖義太田市長は「水道設備の更新などを続けるために必要な改定」として理解を求めた。