人手不足解消に向け、群馬県は在留資格「技術・人文知識・国際業務(技人国)」の高度外国人材発掘に本腰を入れる。同資格者は「技能実習や特定技能と比べ、より高い専門性を持つ即戦力」と企業からの評価が高い。企業とベトナム人材のマッチング支援を本年度、2年ぶりに再開。県外で学ぶ留学生を呼び込むオンラインの合同企業説明会も初めて開く。

 「技人国」は技術者や通訳、デザイナーなど専門的な職業に就く在留資格で、大卒などの学歴、実務経験などが求められる。期限付きで単純労働に従事する「技能実習」とは異なり在留期間延長が可能で、永住資格の取得も珍しくない。在留外国人統計(出入国在留管理庁)によると、2021年末時点の県内外国人のうち、「技人国」は4774人で、「技能実習」と「特定技能」を合わせた9121人の半数程度だった。

 受け入れ企業の評価も高い。鉄骨製品製造の鉄建(藤岡市)は技能実習生7人と別に技人国資格者4人を雇用する。吉田喜久雄経営企画室長は「技人国資格者は皆、専門的な技術を持つ即戦力。滞在期限も延長できるので長期的に働いてもらえる」。複数人雇用するイシイ設備工業(高崎市)の石井幹男会長は「将来的には海外の現地支社長を任せたい人材」と重要視する。

 県ぐんま暮らし・外国人活躍推進課は本年度「外国人材発掘支援事業」と銘打ち、ベトナムの大学などで専門知識を学んだ高度人材と県内企業のマッチング支援を再開する。

 ベトナム人は県内の外国人労働者の4分の1を占め、同課は「日本と近い国民性で日本語学習意欲も高い」と指摘する。同課によると、ベトナム訪問中の山本一太知事がグエン・スアン・フック国家主席らと会談する際、技人国資格者を含む人材受け入れも重要なテーマだという。

 10月には県外で学ぶ留学生の県内就職を促すオンライン合同企業説明会を初めて開く。申込企業は「複数人の採用につなげたい」と期待する。

 マッチング支援、説明会とも県内に事業所があり、技人国資格者の採用を希望する企業で、県内勤務の求人が対象。24日まで申し込みを受け付けている。問い合わせは同課(☎027-226-3396)へ。