一般公開を休止する富岡製糸場東置繭所の2階

 世界文化遺産の富岡製糸場を管理する群馬県富岡市は4日、場内にある国宝「東置繭所」の2階部分の一般公開を17日から休止すると発表した。東置繭所に併設する「乾燥場・繭扱場(まゆあつかいば)」の保存整備工事に伴い、東置繭所の外部仮設階段を撤去するため。2026年3月までの工事完了を目指す乾燥場・繭扱場の公開に合わせ、見学者の受け入れを再開する。

 東置繭所2階は繭の貯蔵に使われたスペースで、1872年に造られた歴史的建築物の内部構造を確認できる。世界遺産登録後、増加した来場者らに安全に見学してもらおうと、市は2015年に外部階段を設置した。東置繭所の内部には従業員用の階段が設けられているが、狭小で多数の見学客の利用に適さないという。

 乾燥場・繭扱場は14年の大雪で半壊し、復旧工事が進められている。工事完了後は同所の内部を通って東置繭所2階を見学できるようになるという。1階部分は従来通り見学できる。

 市製糸場課は「公開休止になる前に見学に訪れてほしい」としている。