前橋空襲や地域の戦争遺産を掘り起こす企画展「地域から戦争を考える」が5日、群馬県前橋市芸術文化れんが蔵で始まった。地域住民らが展示資料や体験講話を通じて改めて平和に思いをはせている=写真。7日まで。

 初日は高橋増江さん(87)=同市田口町=が自身の体験からB、C級戦犯となった人の子どもらの思いを語った。

 高橋さんの父親は、東京俘虜(ふりょ)収容所第10分所長だったことから戦犯として捕らえられた。人前で話すのは初めてという高橋さんはその時の様子とともに、戦争の傷跡を引きずる家族がいることを伝え「戦争は絶対にしてはいけない」と訴えた。

 母親らと参加した黒須健仁君(6)=千葉県=は「戦争は全てを壊してしまうから悲しい」と話していた。

 「前橋に“平和資料館”設立をめざす会」が主催し、地域の戦没者数などをまとめたパネルや戦時下の教科書などを展示している。6日は軍国少年・少女の体験談を語るイベント、7日は近代史研究者の岩根承成さんが「加害から戦争を考える」と題して特別講演する。