土田裕喜さん(22) =前橋市

 「生まれた時から人が好き」と冗談ぽく笑った目に優しさがにじむ。趣味のカフェ巡りでは店の人と会話が弾み、気が付くと1、2時間たっていることもしばしばあるという。

 建築へ興味を持つきっかけは好んで見ていたテレビ番組だった。職人の手で家を生まれ変わらせる。建物の歴史の一層に自分の仕事が刻まれるリノベーションに魅せられた。

 「建物は完成して終わりではない。手直しを紡いで後世に残すもの」。広瀬団地再生に取り組む前橋工科大の堤研究室に所属し、その思いを実現する場を得た。

 「年齢の違う世代との話題づくりがこんなに難しいとは」。幅広い世代の人とのコミュニケーションに課題を感じたが、「建物を通して多くの人と関われるのは貴重」と大きな魅力も感じた。

 建築に向き合う時間を増やそうと、来春には同大大学院へ進学予定。「親が投資してくれた分を返せるよう、建設業界で活躍したい」。目標に近づくため、今月から東京都内の設計事務所でインターンシップを始める。挑戦は始まったばかりだ。

 千葉県松戸市出身。アルバイト先のカフェではバリスタとして活躍する。コーヒー、ギターと多趣味。4年生。