金属部品製造のアウローラ(群馬県富岡市南後箇、岩井誠仁社長)が、テントを張る際に使用する留め具「ペグ」を発売した。取引先の動向に左右されない自社商材を開発しようと考え、近年のアウトドアブームに着目。道具にこだわる愛好家らに精密加工技術を生かした製品をPRし、直販事業の拡大を目指す。
ペグの長さは20.4センチで、地面に埋める部分はチタン製。ひもなどを通す上部は金色の真ちゅう製と銀色のジュラルミン製を用意した。価格は両色とも3300円。同社のサイトで購入できる。
同社によると、軽さと丈夫さを兼ね備えた商品となるようこだわった。特にジュラルミン製のペグは1本当たり46グラムと軽く、鉄製に比べて持ち運びがしやすい。
同社は、県外の金属加工会社で技術を学んだ岩井社長(46)が1998年に創業。2006年に法人化し、建築部材や工業用機械のねじなどの製造を主に手がけている。
新型コロナウイルスの影響で不安定な受注が続き、自社製品の開発に着手した。複数本の同時購入が期待できるペグを直販商品の第1弾に決めた。岩井社長は「長さや太さを好みに合わせて指定できるオーダーメードの相談にも乗りたい」と話している。
問い合わせは同社(電話0274-64-0275)へ。