群馬県重要無形民俗文化財に指定されている中之条町の鳥追い祭が14日、町中心部で3年ぶりに開かれ、五穀豊穣(ほうじょう)を願う太鼓の音が響き渡った。
「追いもうせ、追いもうせ、唐土(とっと)の鳥を追いもうせ」の掛け声に合わせ、地元の若者らが大小11個の太鼓を同時にたたいて中心街を練り歩いた。伝統行事の復活を待ちわびた大勢の人が沿道で待ち構え、太鼓の巡行を撮影したり、手を振ったりして楽しんだ。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で2021、22の両年は中止になった。今回は密集を避けるために厄除けのミカンまきをやめ、時間を決めて配布する形式に変えるなど、感染症対策を講じて実施した。