防災訓練に仮想現実(VR)を役立ててもらおうと、群馬県eスポーツ連合(前橋市)は25日、学校での火災を疑似体験できるVRシステムの実証実験を桐生第一高(桐生市)で実施した。同校eスポーツ部の部員18人が参加し、避難を体験した。
部員らは足踏み動作を歩行として認識するVR機器の上に立ち、専用ゴーグルを着用。1階の給食室から出火した設定で煙が立ち込める中、目の前に映し出されたVR動画を頼りに避難した。見学する部員らは声をかけて誘導していた。今回の改善点を生かし、2月8日にも実験する。
VRシステムは同連合が開発。災害現場を疑似体験しながら、安全に避難行動を学べるシステムとして実用化を目指す。体験した副部長の3年、高橋悠太さん(18)は「映像がリアルに近かった。災害は避難の実践ができないので役立つと思う」と話した。