医療的ケア児とその家族の心温まる写真が並ぶ

 重い病気がある子どもや家族への理解を深めてもらおうと、医療的ケア児とその家族の写真を飾るパネル展「“いのち”輝く」が26日、群馬県高崎市中大類町の高崎健康福祉大9号館学生ホールで始まった。同大とキッズファム財団(東京都)との共催で、温かな家族の写真など50枚を展示している。31日まで。

 笑顔でピースサインをする子や、家族と手をつなぎ両手を上げている写真などが並ぶ。家族が書いた子どもの出生時の思い出や、成長の過程などのエピソードが添えられている。

 同財団は2016年、世界各国でボランティアに関わった喜谷(きだに)昌代さんが設立。重い病気と向き合う子どもと家族が、安心して暮らせる社会の実現を目指して活動している。写真展は「七五三で撮影を断られた」という家族の声から、家族写真を撮ってプレゼントする企画から始まった。

 展示を見た同大健康福祉学部3年の藤井翼さんは「普段接することのない人を身近に感じた。視野を広く持つことで差別を減らせると思う」と話した。石田朋靖学長は「懸命に人生を歩む人たちのことを、より多くの人に知ってほしい」と来場を呼びかけている。

 観覧無料で午前10時~午後4時。問い合わせは同大(☎027-352-1290)へ。