対話型人工知能(AI)「チャットGPT」などの生成AIについて、群馬県は5日の県議会総務企画常任委員会で、個人情報や機密情報などを入力しないことを前提に積極的に利用することを明らかにした。3月から試行的に利用してきたが、業務効率化に有効と判断したため全庁で利用する。

 庁内での利用実績をまとめた活用事例集を5月31日に職員に周知した。あいさつ文の要約や英語など他言語への翻訳、あいさつ文案の作成、アイデアや話題の提案などを掲載している。

 ほかに活用時の精度を高めるためのAIへの指示方法のポイント、禁止事項、著作権を侵害していないかの確認が必要なことなども盛り込んでいる。

 生成AIを巡っては、県教委も5日の県議会文教警察常任委員会で、学校現場での活用に関する考え方を、県内の小中高校などに周知する方針を示した。文部科学省が今年の夏前をめどに公表を目指しているガイドラインを踏まえ、内容をまとめるという。