7月に東京都で開かれる先進7カ国(G7)司法相会合に合わせて開催される日アセアン(東南アジア諸国連合=ASEAN)特別法務相会合の記念イベント(同6、7日)に、群馬大の結城恵教授が登壇する。外国人留学生の定住促進・キャリア教育プロジェクト「グローカル・ハタラクラスぐんま(GHKG)」など、日本の多文化共生先進地としての群馬の取り組みを世界に発信する。
日本やアセアン各国、国際機関が重視する取り組みやテーマを発信する「司法外交閣僚フォーラム開催記念特別イベント」の一環。結城教授は、日本の出入国在留管理庁(入管庁)が6日に開くイベント「日本における外国人との共生社会の実現に向けた取り組みについて」に臨む。
上毛新聞の取材に、結城教授は「25年にわたって群馬大が産学官金連携で進めてきた多文化共生の取り組みから見えてきたものを、日本やアセアン各国に示したい」と意気込んだ。法務省日アセアン・G7大臣会合準備室の公式サイトは「(結城教授に)多数の外国籍住民が居住する群馬県の実情や共生に向けた取り組みなどを紹介していただく」としている。
同イベントは6日午後1時15分~同2時45分にホテルニューオータニ(東京都千代田区)で開催する。一般参加には専用サイト(https://www.moj.go.jp/Asean_Japan_Special_Meeting_of_Justice_Ministers/jasean/)からの事前登録が必要となる。申込期限は対面参加が26日午後6時、オンライン参加が7月3日正午。結城教授の他に、入管庁の君塚宏・在留管理支援部長が登壇する。
日アセアン特別司法相会合は、日本とアセアンの友好協力50周年を記念し各国の司法・法務相らを招き、G7司法相会合に合わせて開催する。G7会合ではインド太平洋地域の「法の支配」推進に向け、アセアンとの連携強化がテーマの一つとなっている。