渋川伊香保温泉観光協会と専門学校の中央情報大学校(群馬県高崎市栄町)は26日、観光分野のデジタルトランスフォーメーション(DX)での連携、協力に関する協定を結んだ。メタバース(仮想空間)の活用やDXの人材育成に取り組む。
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渋川市役所で締結式に臨んだ。関口征治会長は「観光地では人材不足が深刻。観光のDXはメタバースの他に、こうした課題を解決する可能性も秘めている」と期待した。中島慎太郎学校長は「情報やデザインを学ぶ学生には、生きた学びの場が必要だ」と述べた。
協会では現在、伊香保デジタル化実行委員会がアバター(分身)で石段街を歩き回れるメタバースを制作している。コロナ禍を経て再びインバウンド(訪日客)が増える中、伊香保を世界に発信できる素材と捉える。こうした取り組みを同校に後押ししてもらう。生産性向上の展望も描く。一方で同校は、地域とつながりながら学びの質を高めていく効果に期待している。