群馬県藤岡市産のイチゴのPRを目的に、市が地元生産農家を後押しする形で、同市の道の駅「ららん藤岡」周辺に、イチゴ狩りが楽しめる観光農園の開業を目指していることが22日、分かった。県と多野藤岡農業協同組合(JAたのふじ)と協力し、2024年度中のオープンを目指す。年間約240万人が訪れる同道の駅の来場者の周遊を促し、地域振興につなげる。

 市によると、扱うイチゴは県が開発、品種登録した「やよいひめ」。複数の生産者が個々に開設する観光農園を集めた団地形式を想定しており、市が国や県の補助金をまとめて申請し、生産者の費用負担を極力抑える仕組みを検討している。既に県とJAを含めたプロジェクトチームを設置し、開設場所の検討や進出を希望する生産農家らの募集に取り掛かっている。

 現段階で進出を希望する生産者は3軒あり、全て開業すれば計3~4ヘクタールになるという。開設期間は毎年、イチゴ狩りが行われる12月から春先までになる見込み。場所は同道の駅から歩いて行ける範囲を想定している。

 同道の駅の来場者を市内観光に誘導する仕組みづくりが課題となっていた。市は今後の経済状況や生産環境の変化により、計画が変更される可能性もあるとしているが、「市の活性化につながる施設にしていきたい」と成果に期待を寄せている。

 市内には、やよいひめを生産する農家が60軒超あり、作付面積約9ヘクタールは県内1位。昨年度の出荷量は340トンに上り、県内有数の産地となっている。