笛や太鼓で競演した屋台

 無病息災や家内安全を願う群馬県太田市の夏の風物詩、世良田祇園まつりが22日、同市の世良田公園で4年ぶりに開かれ、約2000人の来場者でにぎわった。

 和太鼓や三味線の演奏が披露された後、地区ごとの7台の屋台が会場に引かれ、おはやしが笛や太鼓を力強く鳴らして競演した。地元住民が地域で受け継がれる世良田小唄を合唱し、踊って会場は一体感に包まれた。最後は花火が打ち上げられ、夜空を彩った。

 世良田祇園まつり実行委員会の相沢邦衛会長は「暑さの中、人が集まるか不安だったが、こんなにも盛り上がるとは思わず感無量」と笑顔を見せた。

 同実行委によると、まつりは「上州三大祇園祭」の一つに数えられ、450年ほど前から行われていたとの記録がある。