子どもたちとかけっこを楽しむ桐生選手

 陸上男子100メートルの元日本記録保持者で、今夏の東京五輪は400メートルリレーに出場した桐生祥秀選手(25)=日本生命=を招いた陸上教室とトークショーが23日、群馬県桐生市の桐生ガススポーツセンター(市民体育館)で開かれた。桐生選手が県内で指導するのは初めて。市内外の親子ら330人が参加し、トップアスリートとの交流を通して陸上競技の魅力に触れた。

 陸上教室は小学生を対象に開かれ、桐生選手が練習に取り入れているトレーニング方法などを伝授した。桐生選手は「腕を振って前を見て」とアドバイスしながら、早歩きやスキップ、ダッシュなどを子どもたちと一緒に楽しんだ。

 桐生選手と勝負したいかを尋ねると、子どもたちは一斉に「はーい」と返事。抽選で選ばれた9人は、軽やかに走る桐生選手の背中を懸命に追い掛けた。桐生選手は「子どもたちの笑顔が見られてうれしい。桐生の子どもたちは恥ずかしがらず、最後まで積極的にやってくれた」と語った。

 トークショーでは参加者が次々と登壇し、「思い出の大会は」「大会前はどうやって気持ちを整えるのでしょう」などと質問した。桐生選手は丁寧に答え、参加者とグータッチをして交流。「また日本記録を出して『桐生』の名前を全国で目立たせられるよう頑張りたい」と力強く宣言すると、会場から大きな拍手が送られた。

 参加した桐生南小1年の新井健生(たつき)君は「桐生選手の走りがすごかった」と声を弾ませた。桐生相生小の尾沢歩佳(あゆか)さん(5年)、英昂(ひでたか)君(2年)のきょうだいは「かっこよかった。もっと好きになった」と喜んだ。

 陸上教室は、市と日本生命が10月に結んだ包括連携協定に基づいて開かれた。