▼先に学童か、保育園から回るか。子どもたちが小さいころ、それぞれの閉所時間を気にしつつ、お迎えルートの“作戦”を立てた。月1回の学童の保護者会議は夜7時から。子どものおなかを空かせたままなのは忍びなく、コンビニでおにぎりを買ってやり、会議終了まで待たせたことは何度もある

▼「おにぎりくらい、自分で作ればいいのに」。そう言われたのを、人づてに聞いたときは力が抜けてしまった。たかが、おにぎり。されど、おにぎりである

▼母親が食事を手作りするべきかについて、「するべきだ」は23%、「する必要はない」は75%。上毛新聞社加盟の日本世論調査会が行った「食と日本社会」を巡る全国世論調査で、こんな結果が出たという(12日付本紙)

▼ポテトサラダを買おうとした子連れの女性が高齢男性に非難されたとして、「ポテサラ論争」が話題になったのは昨年。先の調査で、母親ら女性の手作りにこだわる考えは、今後の日本社会で「減っていく」は59%、「変わらない」は35%だった

▼15年前に皆勤の高校生を取材した際、母親が毎日、弁当を作ってくれたことに感謝した生徒がいた。冷凍食品は一度も入っていなかったと聞き、自分には無理だと思った

▼母の味も、父の味も、店の味もあっていい。わが家の男子高校生は夏休みに弁当作りの宿題が出た。勉強は無理だが、手抜き弁当なら教えられる。こんな宿題は大歓迎だ。