清酒を披露する4社の代表と田崎さん(中央)
GI利根沼田の認定酒

 地域の風土と結び付いた特産品を保護する国の制度「地理的表示(GI)」に指定された群馬県の利根沼田地域の清酒が24日、オンラインシンポジウムで初めて披露された。認定酒は同地域の蔵元4社による計7種で、同日から受注を開始した。4社でつくる「GI利根沼田協議会」が国内外に売り込んでいく。

 認定酒は透明感のある淡い金色で、つきたての餅や果実の香りと、杏仁(あんにん)豆腐のような風味が特徴。爽やかな酸味やコメ特有のまろやかなうま味、甘みが感じられる味わいだという。

 GIは、マークを表示して産地名を名乗ることができ、他の製品との差別化や信頼性の向上などのメリットがある。同地域の清酒は使用するコメの種類や産地、水、酵母を特定するなど原料と製法に厳しい条件を課したのが特徴で、コメは地元の「雪ほたか」「五百万石」「コシヒカリ」に限定している。

 蔵元4社は大利根酒造(沼田市)、永井本家(同)、永井酒造(川場村)、土田酒造(同)。24日のシンポジウムでは、各社の代表がそれぞれの清酒を紹介しつつ、認知度向上へ意気込みを語った。

 協議会の会長を務める大利根酒造の阿部倫典社長は「プレミアム酒の新しい価値観をつくりたい」と力を込めた。永井酒造の永井則吉社長は「3タイプを作り、多様性にチャレンジした」とPR。土田酒造の土田祐士社長は「ローカル色の強い酒を表現した。地元を凝縮した酒を楽しんで」、永井本家の永井寛之社長は「手間をかけて酒を造ることを心掛けた。地元の食材と一緒に味わって」と呼び掛けた。

 日本ソムリエ協会の会長、田崎真也さんが認定酒を講評し、「発展を期待している」と述べた。

 認定酒は7本セットで6万6000円。単品での販売は来年以降になる。