▼自宅の本棚にあった『学習まんが 少年少女日本の歴史』を手に取った。妻が実家から持ってきた本で買ったのは40年ほど前。筆者は小学校で借りて熱中した。あらためて読んでも、おもしろく分かりやすい

 ▼自宅の本は小学館発行だが、最近は出版各社が力を入れ、歴史学習漫画は群雄割拠の時代を迎えているという。1960年代から出していた集英社は2016年に既刊を全面リニューアル。20年には講談社が参入した

 ▼高崎市の大型書店をのぞくと、各社の歴史学習漫画が競うように並んでいた。『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』という本で学習法として推奨されたことも人気を後押ししたらしい

 ▼同じ歴史学習漫画でも同市中里見町の書店は独自路線を取る。出入り口近くの“一等地”に堂々と置かれるのは合併前の旧榛名町が刊行した『まんが榛名の歴史』。4月30日付本紙に「26年前の本 思わぬ人気」とあり、近くを取材した折に立ち寄った

 ▼「オススメの本です」の文字から店主の地元愛と、地域の歴史を知ってほしいとの思いを強く感じた。同じころに出た『まんが高崎の歴史』『まんが吉井町の歴史』も新たに並んでいた

 ▼SFタッチの「高崎」の漫画監修は石ノ森章太郎さん。代表作『サイボーグ009』のキャラクターが時折登場する。歴史が身近に思え、読み応え十分だった。