▼ふと夜空を見ると、地平近くに赤く大きな月が浮かんでいることがある。色は赤い光が地球の大気を通りやすいため。大きさは目の錯覚とされているが、はっきりとした説明はついていないらしい

 ▼一方、地球と月の距離が近くなり大きな満月になるのが「スーパームーン」。呼び名は占星術に由来する。だからではないが、エジプトからのニュースに神秘的な力を感じた

 ▼スエズ運河で3月に起きた大型コンテナ船の座礁事故。難航が予想された離礁作業を助けたのがスーパームーンだ。その引力で潮位が通常の満潮より約45センチ高くなることを利用した脱出作戦だった

 ▼月は今月26日、今年最も地球に近づく。県立ぐんま天文台によると、一番遠い時に比べ14%大きく見え、皆既月食も重なる。月の出とともに月食が始まるため、赤く大きな月が欠けていく様子が見られそうだ

 ▼残念ながら観察会は開かれないが、自宅で楽しめるので邪魔になる建物がない場所で観察してほしいという。天体ショーは午後8時9分から19分間でライブ配信を予定する。ただ空模様だけが心配だ

 ▼旧勢多東村出身の石原和三郎が作詞した唱歌『お月様』にある。〈お月様えらいな お日様の兄弟で 三日月になったり まんまるになったり 春夏秋冬 日本中を照らす〉。お日様と力を合わせ、まんまるの元気な姿を見せてほしい。こちらもてるてる坊主で備えよう。