関東大震災や過去の災害を踏まえた防災について話し合ったパネル討論

 関東大震災から100年となるのを受け、国土交通省高崎河川国道事務所などは17日、群馬県前橋市の群馬会館で「防災・減災シンポジウム 関東大震災100年―首都圏の大規模災害時における群馬県の役割」を開いた。有識者や医療、行政の関係者が講演やパネル討論で、災害発生時に備えて平時から群馬県と東京都内など広域で連携を深める必要性を訴えた。

 冒頭、東京大大学院情報学環の片田敏孝特任教授(群馬大名誉教授)が近年の災害の増加や激甚化への対応についてスピーチ。地震も含めてインフラ整備では防ぎ切れないとして、「行政主体で被害を制御する『克服する防災』から、行政と住民が一つになって地域を守る防災へと転換を」と、意識改革を呼びかけた。...