ガイドロープを使って生徒に伴走を体験してもらう唐沢選手(前列右)

 東京パラリンピックの陸上男子5000メートル(視覚障害T11)で銀メダルに輝いた渋川市出身の唐沢剣也選手(27)=県社会福祉事業団=は26日、同市の渋川子持中(村山聡校長)で講演した。高崎市出身のガイドランナー(伴走者)、茂木洋晃さん(25)と共に全校生徒約300人に競技への思いなどを伝えた。

 唐沢選手は「失明したのは小学4年生。2016年のリオパラリンピックで目が見えない選手が世界で活躍している姿を知り、自分も頑張りたいと思った」と振り返った。当初は自分のために走っていたが、18年のアジア大会でのメダル獲得をきっかけに、伴走者や応援してくれる人たちのために走るようになったと心境の変化を明かした。

 続く茂木さんは、唐沢選手の走るT11クラスや伴走者のルールを解説。ランナーと伴走者をつなぐ「ガイドロープ」を紹介し、「選手が安全に走れるよう、自分の見ている情報を選手に教える役割がある」と伴走者の役割を説明した。

 会場では代表生徒3人が唐沢さんの伴走をしたり、アイマスクを着けて茂木さんに伴走してもらったりした。また、ルールに関する○×クイズが行われ、「伴走者は選手より先にゴールしてはいけない」「ガイドロープは最後まで放してはいけない」「伴走者に特別な資格はいらない」(正解はいずれも○)といった設問で盛り上がった。

 唐沢選手や茂木さんと走った有坂悠杜君(2年)は「ぶつかって転ばないか、相手に合わせて走れるかと思い怖かった。合わせて走れる2人はすごい」と話していた。