▼たこ揚げをしている子どもを見掛けた。新型コロナウイルス感染防止のため3密を避ける外遊びとして人気が高まっているというニュースを思い出し、青空を舞うたこに正月気分を味わった
▼昨年秋に開館30周年を迎えた太田市のぐんまこどもの国児童会館では、職員が「児童会館かるた」を手作りした。正月らしい遊びとして5日にかるた取りを予定していたが、感染急拡大を受け中止になった
▼本県を代表する大型児童館として、子育て支援や知育に役立つ多くのイベントを開催し、1千万人を超す入館者を迎えてきた。読み札、絵札各46枚には児童会館の役割と親しまれる施設でありたいという願いが詰まっている
▼【ね】は「ねぇドクターすてずによかったおもちゃのびょういん」。壊れて動かなくなった玩具を修理することで、物を大切にする気持ちを育む様子が伝わってくる
▼【ゆ】は「ゆっくりとじぶんのペースでいいんだよ」。この札には子どもたち一人一人の個性やリズムを尊重したいという職員の思いがあふれているようだ
▼児童会館では30周年の記念イベントでかるたをプレゼントしてきたが、スマホのアプリでも遊べるように準備を進めている。コロナ禍にあって伝統の遊びを大切にしつつ、子どもの成長に少しでも役立ちたいという職員の気持ちと工夫が伝わってきた。