▼将棋を指すより、インターネット中継の観戦にいそしむ「る将」が増えているらしい。形勢を瞬時に評価して数値化するAI(人工知能)の導入で、会心の一手が分かりやすくなった

 ▼棋士の得意戦術や性格を知るとより楽しめる。藤井システムを考案した藤井猛九段(沼田市出身)は新手が多い序盤から目が離せない。三浦弘行九段(高崎市)は冷房のオンオフを巡り加藤一二三九段と“盤外戦”を演じるなど意地っ張りのところがある

 ▼竜王と名人の二大タイトル戦は棋士にとって特別だ。今期竜王戦は豊島将之竜王が4勝1敗で防衛したが、羽生善治九段も体調不良による対局延期を挟みながら粘りを見せた

 ▼棋界のレジェンドとなっている羽生九段は著書『迷いながら、強くなる』でスランプについて語る。重症化の「どつぼ」を防ぐには〈「パンデミック」を防ぐように初動が要〉という

 ▼新型コロナウイルスは感染力が強い変異種が生まれ、日本にも上陸した。変異種の感染拡大を食い止め、第3波を抑え込めるのか。不安の中で年末年始のスポーツが佳境を迎える

 ▼きょう号砲が鳴る富士山女子駅伝をはじめとする駅伝主催者は、沿道観戦の自粛を呼び掛ける。上州路を駆け抜ける元日の全日本実業団駅伝もあと2日。今季は沿道での声援を我慢して、テレビで応援したい。