▼〈しばらくは離れて暮らす『コ』と『ロ』と『ナ』つぎふ時は『君』といふ字に〉。この短歌が春にネット上で話題になったと最近知った

 ▼大阪府のイラストレーター、田中貞之さんがフェイスブックに投稿した。コとロとナを組み合わせると漢字の君になることに気付いて制作したという。歌に込められた、大切な人に会えない寂しさや将来への希望が共感を呼び、会員制交流サイトで拡散された

 ▼ことしを振り返ると新型コロナ一色だ。避けるべき行動(密閉・密集・密接)を表す「3密」が流行語大賞の年間大賞に選ばれ、関連する「アベノマスク」「アマビエ」「Go To キャンペーン」「オンライン○○」もトップテン入りした

 ▼ことしで“流行”が終わればいいが、緊張感は日に日に高まっている。大都市圏を中心に第3波が猛威が振るい、大阪府は府民に外出自粛要請を出す事態に。県内でも連日、2桁の新規感染者が確認されるようになった。専用病床の稼働率が40%を超え、医療体制を維持できるのか懸念されている

 ▼例年ならば忘年会シーズンの真っただ中。年末に向けて、クリスマスや大みそかの集まりなど師走のイベントも控える

 ▼菅義偉首相が勧める「静かなマスク会食」もいいが、冒頭の短歌にあるように「しばらくは離れて暮らす」を実践する自粛も選択肢に入れたい。