▼民間宇宙船「クルードラゴン」が日本時間のあす午前、米フロリダ州で打ち上げられる。「夢と希望と感動を分かち合えるように“全集中”で頑張りたい」と、搭乗する野口聡一さん。国際宇宙ステーションでの活動を伝えるニュースに、勇気をもらい元気づけられることだろう

 ▼人類代表といえる宇宙飛行士が13年ぶりに公募されるとの記事(10月24日付)を見て、沖電気工業勤務の幼なじみにもらった本を引っ張り出した。前回の最終選抜試験を密着取材したドキュメンタリーだ

 ▼963人が応募し、3人の宇宙飛行士が誕生した。最終選抜に残った10人のうちの1人が彼だった

 ▼外界から遮断された閉鎖空間で1週間、共同生活をしながら難題解決に当たったり、米航空宇宙局(NASA)で宇宙遊泳の試験を受けたり。技術や体力、語学に加えて人間力を測る試験内容に驚いた

 ▼「幼い頃の夢は生きる原動力になる。宇宙飛行士になって宇宙の魅力や科学の面白さを子どもに伝えたかった」。夢の実現に向け、仕事の傍ら自己研さんに励んでいたとも聞き、わが身を省みて恥ずかしくなったことを思い出す

 ▼子どもの理科離れが指摘されて久しいが、群馬県には宇宙を身近に感じられる向井千秋記念子ども科学館がある。向井さんに続く本県出身の宇宙飛行士が誕生する日が待ち遠しい。