山道を長時間上り下りする登山で関節の痛みはつきものだ。歩き方の工夫はもちろんだが、普段の食生活から気を付けておくことで、関節の健康を守り、筋肉を鍛えておくことができる。斎藤繁塾長が転倒防止と関節痛を予防する食事について解説する。
登山で問題になりやすい骨や関節の障害は、骨がもろくなる骨粗しょう症と膝関節や股関節の痛み。骨折や関節の障害を避けるには、転ばないことと足の着地の衝撃を小さくすることが大切になる。

一歩一歩、慎重に足を進めること、衝撃が大きくなりやすい坂の下りでは、体全体を使って重心と着地点が離れ過ぎないようにすることなどを心がけたい。食事では、しっかりとカルシウムやタンパク質を取り、日頃の運動で骨に程よいストレスを与えておくといい。
関節の障害を起こさないようにするためには、関節周りの筋肉を鍛えておくことも欠かせない。筋肉は絶えず作り替えられているので、運動によるストレスを適度に筋肉に加えながら、良質のタンパク質を十分に取る。...