▼JR桐生駅南口から市役所方面に車を走らせると、沿道に整備された花壇が目に飛び込んでくる。新型コロナウイルスの感染拡大で落ち着かない日々が続く中、きれいに咲く花を見るだけで心が穏やかになる

 ▼市内で23日まで、「花と緑のぐんまづくり2021in桐生~ふるさとキラキラフェスティバル~」が開かれている。市役所近くの新川公園をメイン会場に約5万株の花が市内を彩る

 ▼花と緑のぐんまづくり推進事業は、2008年の第25回全国都市緑化ぐんまフェアの理念を引き継ぎ、翌年度から開催。各地域の持ち回りでフェスティバルが実施され、今回で幕を閉じる

 ▼新川公園に整備されたメイン花壇「つむぐ庭」は、繊維産業が盛んな地域をイメージし、3本のラインが絡み合うような形に。開幕日にあえて満開とせず、市の花「サルビア」など15種類、約1万8千株が徐々に咲きながらゴールデンウイーク明けに見ごろを迎える

 ▼市公園緑地課は開花時期をずらすという趣向について「市制施行100周年を迎えた中で、人と人、人と自然、過去と未来がつながっていることを来場者に感じてもらえるような仕掛けにした」と説明する

 ▼コロナ禍で日常生活が一変しても、季節は変わらず移ろう。花は鮮やかに咲き誇り、新緑が目に鮮やかになった。自然豊かな景観を次の世代に残すために、いまできることをあらためて考えたい。