14日午前7時40分ごろ、群馬県前橋市古市町のJR上越線新前橋駅構内で、高崎発伊勢崎行き下り普通電車(4両編成)が緊急停車を知らせる信号を受信し停車した。乗客乗員にけが人はなかった。

 JR東日本高崎支社によると、この影響で上越線の高崎―渋川間、両毛線の高崎―伊勢崎間の上下線で一時運転を見合わせた。変電所が切り替わる区間にあたり架線の切断につながる危険があったため、勾配を利用して電車を移動。車両点検と安全確認を行い、同8時50分ごろに運転を再開。両毛線が上下4本を運休したほか、上越、両毛両線の上下12本に最大1時間14分の遅れが発生。乗客約6600人に影響した。東武伊勢崎線などに振り替え輸送を行った。

 同支社によると、前橋市下大島町の両毛線駒形―前橋大島間の第一下大島踏切で、乗用車が立ち往生しているのを上り電車が確認したため、付近の電車に一斉に信号を発信したという。