9月の世界アルツハイマー月間に合わせ、認知症を学ぶイベントが18日、群馬県前橋市のココルンシティまえばしで開かれた。来場者は仮想現実(VR)で認知症の世界を体験したり、認知症の人たちの日常生活を動画で見たりして理解を深めた。
VRでは専用ゴーグルを着け、電車に乗ったものの、現在地や行き先が分からなくなった状況を体験した。同市の橋本美知子さん(78)は認知症かどうか周囲からは判断しにくいとし、「ヘルプカードを提げてくれれば周囲も声をかけやすくなる」と話した。
認知症を身近に感じてもらおうと同市などが主催。加齢により筋力や活力が低下する「フレイル」予防のためのポールウォーク体験、牛の乳搾り疑似体験、けん玉や折り紙で遊べる子どもコーナーもあり、大勢の人でにぎわった。