▼スマートフォンで開いた桐生市中心街の地図上に「空きあり」「やや混雑」といった表示が浮かぶ。登録された飲食店などの混雑情報がリアルタイムで分かるため、新型コロナウイルス感染予防で「密」を避けたい人には便利な機能だ

 ▼この取り組みは、市民らでつくる有志団体「Sukiryu(すきりゅう)」(高久保渉代表)が7月15日に始めた。人工知能(AI)やIoT(モノのインターネット)で空き情報などを配信する「バカン」(東京)のサービスを活用し、実証実験を進めている

 ▼企画した背景には新型コロナの影響下でも安心して訪れてもらい、地域活性化につなげようという狙いがある。同社のサイトにスマホでアクセスし、「リアルタイム空き情報」で桐生市を選択すれば利用できる

 ▼7月末時点で、店舗や公共施設の計48件の申し込みがあり、既に40件が掲載されている。8月中には100件の混雑情報を配信する予定という

 ▼同団体の事務局は「これからの時代は『密』にならない環境が求められる。訪れる側と受け入れる側が相互に配慮することが大事になるだろう」とみる

 ▼全国に先駆けて「密が可視化された街」を目指す取り組みはまだ始まったばかり。新型コロナ感染防止と経済活動の両立が求められる中、地域を巻き込んだ広がりになることを期待したい。