睡眠を改善して従業員の健康や能率向上、安全対策につなげてもらおうと、東京大発の医療機器開発スタートアップ、アクセルスターズ(福岡県久留米市)は、企業などの健康診断に付加する睡眠測定サービスを始めた。腕時計形の端末を装着して8日間生活してもらい、測定結果や改善の方法を提供する。同社は高崎高出身の宮原禎さん(41)が社長を務め、サービスの基盤となる同大の基礎研究には同校出身の研究者が携わっている。
測定サービス「スリープコンパス」は5月に提供を開始した。腕の動きを計測する加速度計を内蔵した端末で、睡眠の量や質などのデータを取得する。同社によると医療水準の睡眠測定は従来、医療機関での脳波測定などが必要だったが、簡易化に成功したという。今年、第二種医療機器製造販売業の許可を取得し、今後は端末の医療機器としての承認を目指す。
企業などを対象とし、従業員らの健康診断の追加検査として利用を想定。既に実施した実証実験には、熊本県などの自治体や大手企業が参加した。費用は...