▼涼やかな色彩と優美な花形が梅雨空に映えるハナショウブ。館林市内には上皇さま(当時皇太子)のご成婚を記念し、1959年に市民が中心となって整備した館林花菖蒲しょうぶ園がある。その花言葉は「うれしい知らせ」

 ▼新型コロナウイルス感染症対策で、県指針に基づく警戒度が13日に「1」へと引き下げられた。学校では部活動の再開が可能になるなど、さまざまな制限が大幅に緩和される日を、多くの県民が待ち望んでいた

 ▼コロナ禍のさなかに家族が入院した病院でも、今週から面会できるようになったと聞き、車を走らせた。時間に制限はあったが、ぬくもりと安心感に包まれた15分間だった

 ▼だが、今も面会禁止を継続している医療機関は少なくない。重症化するリスクの高い患者を感染から守り、「第2波」に備えるために慎重な姿勢を取るのも致し方ないだろう

 ▼沼田市の内田病院は4月に院内感染を防ぐためタブレット端末を活用した「テレビ面会」を導入した。田中志子ゆきこ理事長は画面を通して涙ながらに会話する姿を見て、あらためて患者家族の絆を感じ、新たな面会の仕組みを準備しているという

 ▼経済活動の再開と第2波の抑止を両立させるには、「3密」を避けるなど一人一人が新しい生活様式を意識し、感染予防を徹底するしかない。それが大切な人を守ることにつながる。