▼初夏に光り輝く新緑、秋には鮮やかな紅葉を楽しませてくれた庭木のイギリスナラが枯れてしまった。昨夏の酷暑がこたえたらしい。樹木医のアドバイスで慌てて水やりをしたが、再び芽を出すことはなかった

 ▼枯れ木を放置するわけにもいかず、造園業者に抜根してもらったところ、土の中から小石と言えないような大きな石がいくつも出てきて驚いた。土の状態が悪く、十分に根を張れなかったのも枯れた一因のようだ

 ▼伊勢崎市の華蔵寺公園遊園地で近年、ソメイヨシノが枯れるケースが相次ぎ、伐採されている(14日付本紙)。市が独自に桜の開花宣言をするために使われてきた基準木も伐採されてしまった

 ▼この5年で24本から16本にまで減少。樹勢が衰えた原因として、専門家は老木化に加え、アスファルトに囲まれた生育環境の悪さを指摘しているという。遊園地を含む公園全体でソメイヨシノは約千本。一帯の景観が大きく損なわれなくても、弱った桜を見るのは寂しい

 ▼日ごろ、花や葉には目を向けやすいが、根や土はどうだろうか。街路樹などを見てみると、ちょっと窮屈そうだったり、元気のない木が気になる

 ▼新年度がスタートして3週間あまり。コロナ禍が続く中、まだ緊張している新1年生、新社会人もいるだろう。しっかりと根を張れるよう、子どもたちにいい土を。若者が太い幹を伸ばせるよう、そっと後押ししたい。