新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」について、群馬県は30日、ゲノム(全遺伝情報)解析による監視体制を強化すると明らかにした。新規陽性者の検体を県衛生環境研究所(前橋市)で解析する。

 厚生労働省の都道府県への要請に基づき、監視を強化する。厚労省は国立感染症研究所(感染研)がオミクロン株を最も警戒レベルが高い「懸念される変異株」に指定したことを踏まえ、多くの検体を検査するよう求めている。

 オミクロン株について感染研は、これまでより感染力が高まりワクチンの効果が著しく低くなることや、再感染のリスクが増すことが強く懸念されるとしている。ただ現時点で十分な情報はなく、重症化リスクのほか、ワクチンや治療薬の効果などを注視することが必要とも指摘している。

 感染研は従来と同様の感染防止策を推奨しており、県も3密の回避やマスクの着用、手指消毒の徹底などを呼び掛けている。

 一方、30日に県が発表した新規陽性者は10~80代の男女14人だった。2桁となるのは11月3日以来27日ぶり。前橋、高崎両市から発表はなかった。県内での感染確認は、再陽性も含め累計1万6882人(うち176人死亡)となった。

 新規陽性者14人の発表を受け、山本一太知事は「明らかに市中感染とは言えないが、見つかっていない無症状者がいると考えられる」とのコメントを出した。最近の陽性者の半数以上は2回のワクチン接種が完了していなかったり、2回目から2週間以上経過していなかったりと、抗体が十分に得られていない可能性があると指摘し、健康上の理由などで接種できない人を除き未接種者には早めの接種を促した。